「連載」世界一周した夫婦が台湾を選んだ理由①

~世界一周からの台湾の魅力再発見という遠回り?!~

夫婦2人、新婚旅行での世界一周。
もうすぐ出発という頃、どうして世界一周なんてしたいのかといろんな人に聞かれました。
その時はうまく答えられませんでしたが、今になって思えば両親が台湾出身であったことと切っても切り離せないように思います。

家族間で北京語・台湾語・客家語・日本語が飛び交う中で育った私は、幼少時代から周りの人たちが日本語しか話していないことに少なからず違和感を覚えていました。
次第に自分の意識は日本の外へと向かってゆきます。

結婚して、これからどこで生きていくのか。
どのように周りの人たちに貢献していくのか。

結婚して、これからどこで生きていくのか。
どのように周りの人たちに貢献していくのか。

そのような答えを探るために、私にとって世界一周は結婚生活をスタートするに当たって、どうしても必要なことでした。

幸いにも、もともと海外旅行好きだった妻・七重さんも大賛成してくれて、いざ出発。

最初の行き先は台湾。
もう何年も台湾に行っていなかったことと、まずは慣れ親しんでいる国から行ってみようと思ったのが理由です。
この時の一ヶ月間の滞在が自分にとっての転機となりました。

 

何度も言っていた台湾。
けれども、いつもとはまるで違う。

それは初めて親を伴わずに滞在する台湾であったということ。

両親が台湾出身とはいえ、日本の公立学校に通った私は北京語がカタコトで何とか通じるというレベルです。
七重さんはもちろん全く話せないため、何とか私がコミュニケーションを取っていくことになりました。

 

それまではいつも親が誘導して、連れて行かれるといった雰囲気の滞在でしたので、今までとは全く違います。
初めての主体的な台湾旅。

でも、これが本当に楽しい!!

いつも言葉が通じるか通じないかドキドキ。
そして通じたときの喜び。
さらに通じたときの台湾の方々の「北京語、上手だね~」というお世辞(笑)

思えば七重さんの前で北京語を話すというのも、この時が初めてでした。

台湾の魅力。
そういえば、今までそんなこと考えもしていませんでした。
ただただ親の言われるがままに連れ回されるだけでしたので。
でも何てことはない、特別なことはしていないのに、そんな風にカタコトで苦戦している毎日が楽しくて仕方がありませんでした。

それはもちろん台湾の人たちの魅力ゆえのことです。

台湾人の人柄が素晴らしいと日本の方々は口を揃えますが、あまりそんな風に感じたことはありませんでした。
両親が台湾出身であるので、客観的に見ることができなかったのかもしれません。

けれども頼りないカタコトで回る台湾旅の中で、そのような魅力を再発見することになりました。
食べものも安くて美味しい!!
ちなみに七重さんは、台湾の次に行ったアメリカ・ラスベガスでサンドイッチを食べながら「高くてまずい」と泣いていました(笑)

今、私は日本で台湾の魅力を広める活動をしています。
とても幸せに感じられる時間です。

結局、台湾のことに関わるのなら世界一周なんてしなくても良かったんじゃないか。
そんな声も聞こえてきそうですが、それは違います。
世界一周したからこその台湾なのです。
他のどこでもない。
日本と台湾の方々に貢献したい。
その決意を抱くことができたのは、世界一周というプロセスを経たからです。
一見遠回りに見えるようなことでも、私にとっては必要なことでしたし、この道のり以外ではたどり着くことができなかったと思います。

この連載では私や七重さんが台湾で遭遇した、感動したことや面白かったことなどを中心にご紹介していきます。
短い旅行の間だけでは、なかなか知ることのできない台湾の方々の魅力。
そして実際に暮らしてみて気付いた日本と台湾とのギャップなど。

次回もお付き合い頂けますと嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。

臺南觀光天使 吉田尚史

臺南觀光天使 吉田尚史

tokyo_new_night_view@yahoo.co.jp

台湾出身の両親の元に生まれる。 しかし生まれも育ちも日本であるため、長年台湾からは離れた生活を送っていた。 結婚を機に視野を広げるため妻と共に世界一周の新婚旅行へと旅立つ。 長い間、行く機会を作れずにいた台湾を最初の行き先に選んだところ、改めて魅力を再発見。 一気に台湾に惚れ込んでしまう。 ついには旅行で訪れるだけでは物足らなくなり、妻とともに台南での生活を始める。 現在は帰国し台湾、特に台南のことについて日本の方々へ紹介する活動をしている。


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